村の概要

今帰仁村の位置

今帰仁村は、沖縄本島北部、本部半島の北東部(北緯26°40’43”、東経127°58’29”)に位置し、那覇市から北へ約85キロメートル。東から東南部にかけては名護市、南西部から西は本部町、北は東シナ海に面し北東約1.5キロメートルには古宇利島があります。

乙羽岳からの展望の写真

今帰仁村の地勢

村の南側は、乙羽岳(標高約275メートル)を中心に、山並みがほぼ東西に延びています。その山麓から北および東に向かって緩傾斜地となり、さらに平坦地が広がり、耕作地は集落を中心に広がっています。 
村内の河川は、村の中央部を呉我山から仲宗根にかけて通り東シナ海へと注ぐ大井川(二級河川)と今帰仁城跡の東側を流れる志慶真川(普通河川)があります。その他に四本の普通河川があり、いずれも南から北方向へと流れ東シナ海へと注いでいます。

今帰仁村の面積

本島部:36.76平方キロメートル、離島部3.17平方キロメートルで、総面積39.93平方キロメートル

今帰仁村の村章

村章

今帰仁村の題字「今」を現代的に図案化した。

村民の主体性と可能性の無限の発展を三角の炎に、平和と充実、共栄を中央円にあらわし、これを守り培う共同体形成を象徴せしめた。なお三角の上下同型は相互の立場、主張が平等に尊重される真の民主主義と郷土愛のための同志的存在を意味する。

1973年11月8日制定

今帰仁村のシンボル

村の花
ハイビスカス

南国を象徴する花として、近年特に普遍性をもってきた。栽培が容易で、通年花をみることができ普及性高く、情操を豊かならしめる。生垣や庭の花として村民生活に密接に関わっている。

村の木
リュウキュウマツ

リュウキュウマツは豊かな自然環境と歴史の中で最も象徴的であり、かつ本県下でも現今、古木や並木等の保有量が多い。本村の文化的伝承の課題として、村民挙げて保護育成する必要がある。

村の蝶
フタオチョウ

先島をこえて沖縄島の本部半島に主として生息する。この種の蝶の北限種で、国際的にも、学術的にも稀少価値があり、地元である本村はこれを指定し保護すべき課題として受け止める必要がある。

村の鳥
サンコウチョウ

山野自然環境保護の指標として大切にすべきである。形色、名前が美しく親しみやすい。鳴き声を「ツキ、ヒ、ホシ、ホイホイ」と聞きならわされて、村発展の象徴とするにふさわしい。

村の魚
ツノダシ

南国の海で、しかも珊瑚礁に生息する魚としてその姿が美しく、かつ親しみやすい魚である。山、海の環境に敏感な珊瑚礁につくため、この種は今後の本村の開発の在り方に大きな示唆を与えてくれる。

今帰仁村の歴史

「今帰仁」のことを古くはオモロや辞令書で「みやきせん」とうたわれ、また『海東諸国紀』(1471年)には、「伊麻寄時利」と記され、近世になって「今帰仁」と表記されるようになります。今帰仁の面する領域は、1666年以前は現在の本部町を含む本部半島の大半を占める大規模な間切(今の村)でした。しかし、1665年に第二監守時代の監守が首里に引き上げると、翌年に今帰仁間切は今帰仁と伊野波(本部)の二つの間切に分割され、ほぼ現在の規模となりました。
今帰仁間切の番所(後に役場と改称)は運天港に所在し、大正5年に仲宗根に移転しました。間切には地頭代をはじめ総耕作当や夫地頭や首里大屋子や掟などの役職がありました。間切の長は、地頭代、間切長、さらに村長へと改称され現在に至っています。

更新日:2021年12月10日