今帰仁城跡・石垣、カーザフ、旧道

今帰仁城跡:石垣

上空から見る石垣の写真
蛇行する石垣の写真

城郭(じょうかく)を外敵から守る城壁は、ねずみ色の古期石灰岩(こきせっかいがん)で堅牢(けんろう)に築かれています。上空から見る石垣はなだらかな斜面地を利用し、幾重(いくえ)に連鎖的に連なっています。屏風型(びょうぶがた)に波打つ様は沖縄の古謡(こよう)おもろさうしに「もゝまかり、つみ、あけて」あり、今帰仁グスクの城壁を百曲(ももま)がりに積み上げてと謡い、蛇行する石積みの様子を伝えています。

今帰仁城跡:カーザフ

カーザフの写真
カーザフの地図イラスト

カーザフは、平郎門からはずれた右側のくぼ地になったところをいいます。ここは、一段と低い所でその両側は切り立った「谷底」になっています。この地名の語義は「川迫(さこ)」つまり、川の谷間として理解されています。露頭(ろとう)した岩盤に直接積んだ堅固(けんこ)な石積みは、かつて城壁として鉄壁を誇ったものと想像することが出来ます。

今帰仁城跡:旧道

旧道の写真

平郎門から入って右手、石垣に沿って狭い曲がりくねった石敷きの小道があります。これは大庭(うーみやー)に通ずるかつての道で大庭の南端に至るように造られています。大きな岩盤の谷間を利用し幅は狭く急なのぼり道となっています。これは城内へ敵兵が攻め入ったとき戦いが有利に進められるよう、防衛機能上から狭く登りにくい造りとなっています。現在見る旧道は発掘調査によって確認されたもので、桜の咲く季節には桜色のトンネルの小道を通り、かつての王城へ至る道を彷彿(ほうふつ)させます。

この記事に関するお問い合わせ先

社会教育課 歴史文化センター
〒905-0428 沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5110番地

電話番号:0980-56-5767

更新日:2024年01月09日