今帰仁城跡・今帰仁城内の御嶽と祭祀

ウンジャミ(海神祭)

ウンジャミ(海神祭)の写真

旧盆の明けの亥の日をはさみ三日間「ウンジャミ」の祭祀(さいし)が行われます。一日目はウーニと呼ばれる土盛で船漕ぎの行事を、二日目には「グスクウイミ」と呼ばれ城内のハサギ跡(北殿跡)で五穀豊穣、無病息災、家内安全、子孫繁栄を祈願し、さらに主郭の「火神の祠」「カラウカー」「ソイツギ」「テンチジアマチジ」の各拝所を廻って祈願をします。それから平郎門を出て城外旧道の小道(ハミミチ)を通り、シバンティーナ浜で御願します。神人を率いる先頭はトウシンケージの旗をかかげ、最後は今帰仁ノロ殿内近くの小高い丘(プイヌモー)で今帰仁城跡に向かって拝み、グスクウイミの終わりを告げます。最終日三日目はシマヌウイミといい、今泊区内の旧親泊・今帰仁の両シマの神ハサギで執り行われます。

現在では、これらの祭祀も昔から行ってきた神人達(かみんちゅたち)の老齢化等から、祭事そのものが簡略化して古式にのっとった祭祀はほとんど失われているのが現状です。

(国選択無形民俗文化財平成4年2月25日)

ウーニフジ

城内ハサギ跡

トウシンケージ

神ハサギ

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更新日:2024年01月04日